ロックアップ
2016/07/14
IPOの目論見書第一部「証券情報」の「第3 募集又は売り出しに関する特別記載事項」に記されているロックアップの情報は重要です。普通、『主要株主の株の売却を90日間制限する』といった内容になっています。それで、主要株主にロックアップがかかっていれば大量の株が売却されることはありませんから、株価が暴落することがありません。これは、公募割れをしないIPOを見分ける大切な要素となりますね。
時には、「売出価格の1.5倍以上であれば」売却可能といった、解除の条件が付いている場合もあります。「初値形成後」という条件が付いていることもありますが、現在はこの条件が付いていないことが多く、この場合、気配段階でも1.5倍を超えたら売りに出せることになります。これは初値の高騰にブレーキをかける要因になり、初値の極端な上昇は抑えられるに違いありません。
また、ベンチャーキャピタル(上場を目指す成長性の高い企業の支援を行う投資会社のこと)にロックアップがかかっているかどうかも確認しましょう。